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誰だってアイドル #2


女友達と好きなタイプについて話していたら「最近オフィシャルな解答をしすぎて本当に自分が思っていることがわからなくなっちゃった」と言われた。会社の男性からよく聞かれる質問に対して、相手の求める答えを言っているということだった。

「アイドルかよ」と突っ込んだけど、自分にも心当たりがあった。女の人は無意識でも意識的でも、”相手の求める女の人”を演じることは多いのかもしれない。それはどうしてなんだろう。自分の場合は”楽”だからだと思う。相手を嫌な思いにさせることも、その場で不毛な議論をすることも無い。だけど楽をしているようで、長時間していると疲れてしまう。それをしているときは気を張っているから。

自分はいつの間にか、当たり前のように”女の役”を演じることが染み付いてしまったけれど、他の女の人はどうなんだろう?もしかしたら男の人も、またどちらでもないという人も、みんなアイドルのような回答を求められるのだろうか。

佐藤麻優子

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この連載では、写真家・佐藤麻優子とともに、異性の眼差しにさらされ規定される「女性性」について「アイドル」に扮した女性たちのポートレートとインタビューを通して考えていきます。第2回目は、奈々さん。












女性という役割について|奈々

OLをやってると、飲み会の場には女の人がいた方が場が盛りがるというか、男同士の飲み会よりは柔らかくなるというか。男性の心の中で女性が飲み物だったり、ご飯だったりを管理してくれるとわかってるから、そういう部分ではいるだけで安心できるみたいな。それが好きか嫌いかは別として、女性はそういう存在ではあるよね、日本の社会としては。

「奈々ちゃんの好きなタイプは?」って聞かれることもあるけど、それしか聞くことがないのかもしれないね。聞かれたら、とりあえず「たくさん食べる人」とかって答えておく。飲み会の場だからワイワイしたい気持ちはあるし、誰も傷つけず、場が凍りつかないようにしてる。
ただ、飲み会の瞬間は何かが嫌だと思うことはあんまりないかな。その時は別の自分を演じてるから。ひたすら献身的にならないと、みたいな。後から考えるとおかしいんだけど。でも、100%嘘つくことはしないようにしてる。ここは自分の中で大事にしてるポイント。

「早く男作れ」って言われることもあるけど、世間ってそういうものだよな~と思いつつ、でも私は違うかなとも思ってる。まだ結婚は現実味がないし、なんならいまだにタッキーと結婚したい(笑)。でもまぁ普通に働いてて私のことが好きな人と結婚できたらいいなと思ってるよ。

(聞き手:酒井瑛作、佐藤麻優子)

CREDIT
Photographer:佐藤麻優子(Mayuko Sato)
Costume Designer:Miya Nishimiya
Hair&Make:Toyoda Yousuke
Editor:酒井瑛作(Eisaku Sakai)