レビュー

Sampha『Process』



ロンドンはこの時期、気温は0~5℃で日本より少し寒いという。というのも、本作のファーストタッチの感覚は“温かい”だったからである。Kanye WestやFrank Oceanなどの楽曲にフィーチャリングされて注目を集める中、昨年12月に渋谷WWW Xで行った来日公演では圧倒的なパフォーマンスを披露しSNSで大きな反響を呼んだサウス・ロンドン出身のエレクトロニックR&BシンガーSampha。彼の初となるフルアルバムがリリースされた。R&Bの素の良さを潰さずにエレクトロ要素を加える彼のスタイルはJames Blakeに少し似ている。しかし、“冷たさ”“宇宙人さ”を感じたJames Blakeに対して彼の楽曲からは、“温かさ”“人間らしさ”を感じた。彼自身がひいているというピアノ。削りに削ったミニマルな音が絶妙に彼の美声を際立てている。歌声自体にエフェクトはあまり効いていなく、誰が聴いても心地よく感じるだろう。それは4曲目の“(No-One Knows Me) Like The Piano”からわかる。聴きこめば聴きこむほど感じ方が変わり、色々な発見がある本作は実にソウルフルでコンテンポラリーである。これを聴いて是非心から温かくなってみてはいかがだろうか。(Text: Kaito Suzuki)


Release: 2017/2/3
Label: YOUNG TURKS

01. Plastic 100°C
02. Blood On Me
03. Kora Sings
04. (No One Knows Me) Like The Piano
05. Take Me Inside
06. Reverse Faults
07. Under
08. Timmy's Prayer
09. Incomplete Kisses
10. What Shouldn't I Be?
11. In-Between And Overseas
12. Answer
13. Too Much
14. Happens
15. Without
16. Indecision

Official Site
http://sampha.com