Diary

誰だってアイドル #1


「女」として期待されてることってなんだろう?何を着るか、どうやって振る舞うか、どんな表情をすればいいか。誰にも決められることではないけれど、それでも縛られてる気がしてしまう。自分らしくあればいいというけれど、そもそも「自分」って?…とか考えるときりがない。女として生きること、個人として生きること、その両方の役割の間を揺らぎながら、怒ったり、落ち込んだり、強くなったり、いろいろな感情が渦巻いている。そんな小さな揺らぎを写真と言葉で記録しておきたい。

この連載では、写真家・佐藤麻優子とともに、異性の眼差しにさらされ規定されてしまう「女性性」について「アイドル」に扮した女性たちのポートレートとインタビューを通して考えていきます。第1回目は、酒井いぶきさん。














女性らしさについて|酒井いぶき(21歳)

わたしは意識的に役割に合わせることをやってると思う。結構冷静かも。思ったことをそのまま言えるタイプだから、逆のこともなんとなくわかるし、これ言ったらわがままだと思われたとしても、言う必要があるときは言う。

学生時代から周りに合わせないから友達が少なかったの。そのかわり、今一緒にいる人は気を使って合わせなくちゃいけない人はいないのね。思ったことを言える人が周りにいる。だから、男に期待された役割を演じなくちゃいけないという感覚はわかるしもちろん嫌だけど、最近はあんまりそういうことは感じないかも。
でも、男にこれを言ったら喜ぶだろうみたいなことを言ってしまったときは、家に帰って落ち込む。バカを演じることが多いから。年上の人の前ではすごく前の笑える話をしたりとか。毎回、喋りすぎたなって思う。逆に嫌いな人だとすごく喋っちゃうこともあって。バカっぽくして嫌われようみたいな。

あとはモデルっぽく思われたくないとかそういう自意識は遡ると小学生の頃からある。当時ダンスをやってて結構踊れたんだけど、ある時、男の子の前で踊るのがすごく恥ずかしくなっちゃって。というのも、男の子よりも踊れるとドン引きされるじゃん。負い目を感じさせてしまうかもとか、気を使う子どもだった。
はっきりとものを言うことが多いからもともと感じわるいタイプに思われやすいけど、今はモデルで仕事させてもらってるから「モデルをやってるから天狗になってる」って思われることもあって。でも、わたしはわたしだし。



CREDIT
Photographer:佐藤麻優子(Mayuko Sato)
Costume Designer:Miya Nishimiya
Hair&Make:Toyoda Yousuke
Editor:酒井瑛作(Eisaku Sakai)